当院の特徴
糖尿病、高血圧症、高脂血症といった慢性疾患が動脈硬化を進めることで、心筋梗塞、脳梗塞、腎不全といった重大な内蔵の疾患につながることになります。一方でこのようないわゆる生活習慣病は自覚症状が少なく、サイレントキラーと呼ばれます。健康診断はこういった慢性疾患を早めに見つけるために行われています。生活習慣病と言われますが遺伝的な要因も大きいことが分かっており、必ずしも食事や運動などの生活習慣だけで起こるわけではなく、健康的な生活をしていても掛かってしまうことがありますので、当院では慢性疾患と表現しています。一方で健康的な生活は例えば高血圧の方の血圧だけに影響するわけではなく様々なよい影響がありますので、生活指導の重要性ももちろん軽視はしていません。腎臓疾患の診療に関わってきて、大切なことはこういった慢性疾患にできるだけ早く対応することで、内臓の重大な疾患にならないよう予防していくことだと感じていました。
当院は小規模なクリニックのため、一人で診療を行っておりますので、処置などとの兼ね合いもあり診療時間は限られますが、完全予約制とすることで以下のような診療を行い、少しでも地域の皆様の健康にお役に立てればと考えております。
- 出来るだけ待ち時間の少ない診療
- 感染などのリスクの少ない診療
- 月曜は遅い時間にも診療を行うことでお忙しい方も受診しやすい診療
高血圧症
心臓が収縮して血液を送り出すときに血管へかかる高い圧力が最高血圧(収縮期血圧)、心臓が拡張して心臓の中に血液が戻ってくるときの圧力が最低血圧(拡張期血圧)と言います。これが高くなれば血管、心臓に負担が掛かるのはイメージしやすいかと思います。血圧は運動する、おしっこを我慢するなど様々な刺激で上昇しますので、家でリラックスしているときに測ることが大切です。
| 高血圧の診断(mmHg) | 収縮期血圧 | 拡張期血圧 |
| 診察室血圧 | 140 | 90 |
| 家庭血圧 | 135 | 85 |
血圧は収縮期血圧が80以下や200以上など、極端な低下や上昇があればふらつきや頭痛、顔のほてりなどの症状が出ますが、通常の高血圧では全く自覚症状はありません。まずは血圧を測定してみることが健康的な生活の第一歩になります。ご自身が血圧高めなことが分かった場合には、例えば塩分を取りすぎている場合には控えめにするなど、生活習慣を整えて血圧が落ち着かないか確認することが重要です。それでも血圧が高い場合には降圧薬というお薬を使用して血圧の安定を目指しますが、近年では様々な種類の降圧薬の中で、血圧が下がった効果以上に心臓や腎臓を保護する効果の高いお薬(こういった効果を臓器保護効果といいます)がありますので、当院では皆様に合ったお薬を検討していきたいと考えております。
糖尿病
糖分は小さな物質なので、腎臓で血液をろ過して尿を作る時にろ過器を通過してしまいます。しかし重要な栄養源ですので、ろ過した後に腎臓が拾い上げて通常は尿に漏れ出ないようになっています。血糖値が高くなりすぎてしまうとこの拾い上げが間に合わなくなり、尿に糖が漏れ出てくるため糖尿病という名前がつきました。この血糖値が高すぎる状況は、血圧が高い以上に血管に負担を掛け詰まってしまう原因になってしまいます。日本は糖尿病が20年以上にわたって慢性腎不全になる一番の原因となっており、内臓を守るためには糖尿病の治療は非常に重要です。健康診断では血糖と尿糖を測りますが、血糖値は食前は低く食後に高くなるため血糖を1回測定するだけでは診断が難しいことがあります。そのため1~2ヵ月の平均を表すHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)という数値がよく用いられます。
| 糖尿病の診断 | 空腹時血糖(mg/dl) | 随時血糖(mg/dl) | HbA1c(%) |
| 正常型 | ~100 | ~140 | ~5.6 |
| 正常高値 | 100~110 | 5.6~6.0 | |
| 境界型 | 110~126 | 140~200 | 6.0~6.5 |
| 糖尿病型 | 126~ | 200~ | 6.5~ |
血糖が高い状態が長く続くと、血管のダメージにより心筋梗塞、脳梗塞、腎不全といった内臓の病気だけではなく、眼(網膜症)や神経障害といった合併症も出てくるため、しっかりと血糖をよい状態に保つことが重要です。血糖降下薬も近年様々な種類が開発され、当院では血糖値を下げるのみならず、体重が多い方は体重減少効果がある薬剤や、腎臓にダメージがある方は腎保護効果のあるお薬を検討していきます。
