当院の特徴

腎臓はよく沈黙の臓器と言われますが、それは自覚症状が乏しく健診などで尿検査、血液検査を受けなければ臓器不全になるまで気付かないためです。年に1回の健康診断を出来るだけ受けるようにしていただき、尿検査や腎機能検査などでなにか異常を指摘されましたらぜひご相談いただければと思います。もちろん健診を受診できていないとのことで御相談いただいても構いません。

腎臓の病気は自覚症状に乏しいのですが、倦怠感、浮腫み、尿の色の変化、尿が泡立つなどの症状が出ることがあります。その他排尿時の痛み、頻尿など、尿にまつわる症状にも対応させていただきます。

当院の特徴は

  • 腎臓の機能をみるクレアチニンを通常の採血ではなく、血糖をはかるような指先に細い針を刺し微量の血液で数分で確認できます。
  • 尿検査も院内で行いますので、尿・クレアチニンの検査結果は当日中に結果を確認しご説明いたします。
  • クレアチニン、尿検査以外の検査(肝機能、コレステロール、血糖など)が必要な場合には通常の採血を行い、翌日以降の検査結果説明になります。

クレアチニンが高いと言われたら

腎臓は血液をろ過して、老廃物を尿に捨てることで血液をきれいに保つ仕事をしています。食事を摂って栄養として利用した後に出てくる老廃物には尿素窒素や尿酸などの物質がありますが、これらの結果は食事の内容などによっても影響を受けます。クレアチニンは筋肉がエネルギーを使うときに作られる老廃物で、一日にだいたい同じ量が作られるため、腎臓の老廃物を捨てる力をみるためによく使用されます。男性と女性では筋肉量が異なりますので、下記のように基準値が異なります。

  • 男性:0.61~1.04mg/dl
  • 女性:0.47~0.79mg/dl

*施設により多少ことなります。

クレアチニンは腎臓で捨てる老廃物ですので、この値が高くなる場合に腎臓が老廃物を捨てる力が弱くなっていると考えられます。筋肉量は性別だけではなく年齢によっても変化しますので、年齢、性別、クレアチニンの値を使用して下記のような式で腎機能を推測(推算糸球体ろ過量:eGFR)することができます。

  • eGFR=194×Cr-1.094×年齢-0.287(女性×0.739)

eGFR 自動計算・CKDステージ判定

尿タンパク、潜血陽性と言われたら

腎臓はろ過器ですので、体にとって必要なタンパクや血液は通常尿に含まれていません。しかし腎臓になんらかのダメージがあるとこれらが尿に混ざるようになります。

  • 尿タンパク:腎臓のダメージが疑われます。発熱や激しい運動の後などに陽性になることもあります。
  • 尿潜血:腎臓の障害に加えて、尿管結石や膀胱腫瘍など尿路・膀胱の疾患が疑われます。

中でも尿タンパクは量が多ければ多いほど腎臓の機能が悪くなる可能性が高い、ということで重要になります。縦軸に推定腎機能(eGFR)、横軸に尿タンパク(尿アルブミン/クレアチニン比(ACR))をおいて、腎不全になるリスクが何倍高いかという検討では、推定腎機能が低ければ低いほど、尿タンパクが多ければ多いほど腎不全になるリスクが高いことが分かり、心血管疾患でも同じような傾向が認められました。

eGFR/ACR<1010-2930-299≧300
75-90基準基準3.848
60-75基準基準7.467
45-605.22240147
30-455674294763
15-30433104410562286

Levey AS. Kidney Int 2011;80:17—28.より改変

この表のように、eGFRの数値が低く、尿タンパクが多いほど腎不全のリスクが高くなりますが、当院では早期から適切な介入を行うことで進行を防ぎたいと考えております。尿タンパクや潜血が+~3+、あるいは±が複数回続く方や、CKD G3a~(eGFR 60以下)の方はぜひ一度受診してください。